インチを指定した解像度でピクセルに変換

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1インチのピクセル数は解像度(DPI)の値と同じで、画面の96 DPIなら96ピクセル、写真プリントの300 DPIなら300ピクセル、印刷会社が勧める350 DPIなら350ピクセルです。寸法をインチで入力して解像度を選ぶと、ファイルに必要なピクセル数がすぐに表示されます。結果は整数のピクセルに丸めます。

in
px

インチとピクセルとは?

インチは長さの単位で、1インチは正確に25.4 mmと定められています。記号は「in」または「″」で、日本では明治時代に「吋」という字も作られました[1]。

日本でも、写真プリントや画面の大きさにはインチが使われています。写真の「六切」や「四切」は、20 × 24インチの印画紙をいくつに切り分けるかで決まった呼び名で[2]、六切は8 × 10インチ、四切は10 × 12インチです[3]。テレビやモニターの「55型」のような表記では、数字が画面の対角線の長さをインチで表しています[1]。

ピクセル(画素)は、デジタル画像で色の情報を持つ最小の単位です[4]。ピクセルには決まった長さがなく、1インチに何ピクセルを並べるかで大きさが決まります。この数を解像度と呼び、DPI(dots per inch)やPPI(pixels per inch)で表します。数えるのは長さ1インチに並ぶ数で、1平方インチの面積に入る数ではありません[5]。上のDPI / PPIの欄に入力するのが、この値です。

Inches/Poucesと刻まれたインチの目盛りとセンチメートルの目盛りがある金属の定規が、印刷された文章の上に置かれている
この定規は上の目盛りがインチで、1/32インチと1/16インチの刻みがあります。下の目盛りにはセンチメートルの29と30が見えます。1インチは2.54 cmなので、30 cmは11.81インチです。写真:Linus Belanger(Unsplash)

1インチは何ピクセル?

1インチのピクセル数は、DPIの値と同じです。96 DPIなら96ピクセル、300 DPIなら300ピクセル、350 DPIなら350ピクセルで、計算はかけ算1回です:ピクセル = インチ × DPI。

96という値はCSSの仕様から来ています。CSSはブラウザの中の長さを1in = 2.54cm = 96pxという関係で結び付けていて[6]、どのブラウザもこの比率で計算します。Web用の画像を72 dpiとする説明もありますが、CSSで1インチにあたるのは96ピクセルです。

印刷では、300と350という2つの値が目安になります。写真について、Adobeは300 ppiを高品質なプリントの業界標準としています[7]。網点で印刷する場合、画像には線数の1.5〜2倍の解像度が必要とされ[8]、光沢紙のオフセット印刷の線数は85〜185線です[9]。フルカラーの印刷物で目安になる350 dpiは、175線の2倍にあたります。同じ4インチでも、画面では384ピクセル、300 DPIでは1,200ピクセル、350 DPIでは1,400ピクセルになります。

このツールは1〜2,400の好きなDPIで計算し、結果を整数のピクセルに丸めて、入力と同時に表示します。ピクセルからインチに戻す計算は、ピクセルをインチに変換するツールでできます。

インチをピクセルに換算する計算式は?

インチで表した各辺に、DPIの値をかけます。L判の写真は89 × 127 mmで[3]、インチにすると3.5 × 5インチとほぼ同じ大きさです。300 DPIで換算すると、短辺は3.5 × 300 = 1,050ピクセル、長辺は5 × 300 = 1,500ピクセルです。89 mmをそのまま換算すると短辺は1,051ピクセルになり、この1ピクセルの差は89 mmと3.5インチ(88.9 mm)のわずかな違いから生まれます。

インチより細かい長さは、1/8や1/16のように、2のべき乗を分母とする分数で書かれることがよくあります[1]。分数でも計算は同じです。1/8インチは300 DPIで37.5ピクセルなので、ツールは38ピクセルと表示します。2 3/8インチは300 DPIで712.5ピクセルなので、713ピクセルと表示します。

INCHと刻まれた金属の定規。両側にインチの目盛りがあり、32等分と20等分されている
この定規は、1インチを片側で32等分、反対側で20等分しています。いちばん細かい1/32インチは、96 DPIの画面でちょうど3ピクセルです。写真:Michael Myers(Unsplash)

寸法がセンチメートルやミリメートルで決まっているときは、センチメートルをピクセルに変換するツールとミリメートルをピクセルに変換するツールで同じ計算ができます。1インチは72ポイントでもあるので、CSSでは96ピクセルと72 ptが同じ長さです[6]。この関係はポイントをピクセルに変換するツールで確かめられます。1フィートは12インチなので[1]、フィートで決まった寸法はフィートをピクセルに変換するツールで直接換算できます。

木のテーブルの上に積み重ねられた、花やシダの写真プリント
木のテーブルに植物の写真プリントが積まれています。5 × 7インチの写真を300 DPIで印刷するには1,500 × 2,100ピクセルのファイルが必要で、この大きさは2L判(127 × 178 mm)とほぼ同じです。写真:Annie Spratt(Unsplash)

よく使うインチの値は何ピクセル?

寸法96 DPI(画面)300 DPI(写真プリント)350 DPI(印刷)
0.125インチ(1/8)12 px38 px44 px
0.25インチ(1/4)24 px75 px88 px
0.5インチ(1/2)48 px150 px175 px
0.75インチ(3/4)72 px225 px263 px
1インチ96 px300 px350 px
1.25インチ120 px375 px438 px
1.5インチ144 px450 px525 px
2インチ192 px600 px700 px
2.5インチ240 px750 px875 px
3インチ288 px900 px1,050 px
3.5インチ336 px1,050 px1,225 px
4インチ384 px1,200 px1,400 px
4.5インチ432 px1,350 px1,575 px
5インチ480 px1,500 px1,750 px
5.5インチ528 px1,650 px1,925 px
6インチ576 px1,800 px2,100 px
7インチ672 px2,100 px2,450 px
8インチ768 px2,400 px2,800 px
8.5インチ816 px2,550 px2,975 px
9インチ864 px2,700 px3,150 px
10インチ960 px3,000 px3,500 px
11インチ1,056 px3,300 px3,850 px
12インチ1,152 px3,600 px4,200 px
14インチ1,344 px4,200 px4,900 px
16インチ1,536 px4,800 px5,600 px
18インチ1,728 px5,400 px6,300 px
20インチ1,920 px6,000 px7,000 px
24インチ2,304 px7,200 px8,400 px
30インチ2,880 px9,000 px10,500 px
36インチ3,456 px10,800 px12,600 px
96 DPIは画面、300 DPIは写真プリント、350 DPIは印刷会社に入稿するフルカラーのデータの目安です。結果は、ツールの表示と同じく整数のピクセルに丸めています。

L判や2L判、六切の写真は何ピクセル?

写真のサイズミリメートルインチ300 DPI(写真プリント)350 DPI(印刷)
L判89 × 1273.5 × 51,051 × 1,5001,226 × 1,750
KG判102 × 1524.02 × 5.981,205 × 1,7951,406 × 2,094
2L判127 × 1785 × 7.011,500 × 2,1021,750 × 2,453
六切203.2 × 2548 × 102,400 × 3,0002,800 × 3,500
四切254 × 304.810 × 123,000 × 3,6003,500 × 4,200
L判、KG判、2L判はミリメートルで決まった写真のサイズです[3]。六切と四切は、20 × 24インチの印画紙を切り分けたインチのサイズです[2]。

A4やB5の用紙は何ピクセル?

用紙ミリメートルインチ300 DPI350 DPI
A4210 × 2978.27 × 11.692,480 × 3,5082,894 × 4,093
A3297 × 42011.69 × 16.543,508 × 4,9614,093 × 5,787
B5182 × 2577.17 × 10.122,150 × 3,0352,508 × 3,541
B4257 × 36410.12 × 14.333,035 × 4,2993,541 × 5,016
A列は国際規格のサイズ、B列は日本で一般的なJISのB列のサイズです[2]。インチの列は小数点以下2桁に丸めています。

インチの欄はどんな書き方を受け付ける?

インチの欄は、次の書き方を受け付けて換算します。小数点、分数、全角の数字のほか、「インチ」「吋」「″」のような単位を付けたまま入力しても、先に消す必要はありません。表はDPI / PPIの欄の初期値である96 DPIでの結果で、数値はこのツール自身が計算しています。
入力した値ツールの表示読み取り方
8.5816 px小数点はピリオドで、8.5インチとして読み取ります。
8.5816 pxIMEで入力した全角の数字と小数点も、半角と同じく8.5インチとして読み取ります。
8。5816 pxIMEで入力した句点「。」も、数字のあいだでは小数点とみなし、8.5インチとして読み取ります。
8,5816 pxカンマのあとの数字が1桁なので、カンマを小数点とみなして8.5インチと読み取ります。
1,250120000 pxカンマのあとに3桁の数字が続くので桁区切りとみなし、1250インチとして計算します。欄の下には、もう一つの読み方(1.25)を示す案内が表示されます。
8.5インチ816 px数字のあとの「インチ」は読み飛ばし、数字だけを計算に使います。
8.5吋816 px「吋」の字も単位として読み飛ばします。
8.5″816 pxインチの記号「″」が付いていても、数字だけを読み取ります。
8.5"816 px記号の代わりに打った半角の二重引用符も、同じように読み飛ばします。
1/812 pxスラッシュを使った分数はツールが割り算し、0.125インチとして計算します。
3/472 pxIMEで入力した全角の分数も、0.75インチとして計算します。
2 3/8228 px整数と分数が並んでいれば足し合わせ、2.375インチとして計算します。
8½816 px製品の仕様からコピーした「½」は、前の数字に足して8.5インチとします。
十二1152 px漢数字は算用数字に直し、12インチとして計算します。
55型5280 pxテレビやモニターの「型」は読み飛ばし、前の数字を55インチとして計算します。
1.5E+011440 px表計算ソフトの指数表記は15と読み取り、ピクセルに換算します。

Photoshop、GIMP、CLIP STUDIO PAINT、Canvaでインチを単位にするには?

  1. Photoshop

    [イメージ]メニューの[画像解像度...]を開き、[幅]と[高さ]の単位をインチに切り替えます。[解像度]には、pixel/inch単位でDPIの値を入力します[10]。Photoshopはこの値を使って、インチをピクセルに換算します。
  2. GIMP

    GIMP 3.2では、[画像]メニューの[印刷サイズ...]で[画像印刷解像度の設定]ウィンドウを開きます。[幅]と[高さ]の単位をインチにして、[水平解像度]と[垂直解像度]にDPIの値を入力します[11]。この操作で変わるのは印刷サイズだけで、画像のピクセル数は減りません[12]。
  3. CLIP STUDIO PAINT

    [ファイル]メニューの[新規]で、[単位]を[in]にして[幅]と[高さ]をインチで入力し、[解像度]にDPIの値を入れます[13]。作成済みのキャンバスは[編集]メニューの[画像解像度を変更]で調整でき、[ピクセル数を固定]をオンにすると、キャンバスのピクセル数を変えずに解像度だけを変更できます[14]。
  4. Canva

    ホーム画面でサイズを自分で指定する項目を開き、単位をインチに切り替えて、デザインの幅と高さを入力します。そのあと、新しいデザインを作成します[15]。
  5. CSS

    CSSではwidth: 1inのように、インチをそのまま書けます。仕様がインチとピクセルを決まった比率で結び付けているので、ブラウザはこの値を96 CSSピクセルとして表示します[6]。

他の単位からピクセルへの変換

出典

  1. インチ — Wikipedia
  2. 紙の寸法 — Wikipedia
  3. 写真 — Wikipedia
  4. ピクセル — Wikipedia
  5. ppi — Wikipedia
  6. CSS Values and Units Module Level 4 — W3C
  7. Print resolution for images in Photoshop — Adobe(英語)
  8. Lines per inch — Wikipedia(英語)
  9. 網点 — Wikipedia
  10. Photoshopで画像のサイズ・解像度を変える — MdN
  11. GIMP 3.2 日本語翻訳(po/ja.po) — GNOME
  12. GIMP 3.2 ユーザーマニュアル:印刷サイズ... — GIMP
  13. 新規キャンバスを作成する — CELSYS
  14. キャンバスのサイズを変更する — CELSYS
  15. 一からデザインする — Canva

表の数値はすべて単位の定義から計算し、公開前に検算しています。歴史的なデータと各地の単位の名称は、上記の出典に基づいています。

最終確認日: · 作成・確認: Arteonチーム

インチからピクセルへの変換についてよくある質問

1インチは300ピクセルですか?

300 DPIなら、1インチはちょうど300ピクセルで、写真プリントに使う解像度です。印刷会社が勧める350 DPIなら350ピクセル、画面の96 DPIなら96ピクセルで、DPI / PPIの欄の初期値は96です。

L判の写真には何ピクセル必要ですか?

89 × 127 mmのL判を300 DPIで印刷するなら1,051 × 1,500ピクセル、350 DPIなら1,226 × 1,750ピクセルです。L判は3.5 × 5インチなので、インチから計算すると300 DPIで1,050 × 1,500ピクセルです。

300 DPIと350 DPIはどう使い分けますか?

写真店でプリントするなら300 DPI、カタログやパンフレットのようなフルカラーの印刷物なら350 DPIで計算します。入稿先が値を指定しているときは、その値をDPI / PPIの欄に入力してください。横断幕やのぼり旗のように寸法がメートルで決まる大きな印刷物は、メートルをピクセルに変換するツールで計算できます。

CSSの1インチは何ピクセルですか?

96ピクセルです。CSSの仕様は1inを96pxと定めています[6]。そのため、width: 1inの要素はどの画面でも96 CSSピクセルの幅になります。

DPIとPPIは同じですか?

画像を準備するときはどちらも同じ計算になるので、このツールの欄も「DPI / PPI」としています。PPIは画像や画面の1インチあたりのピクセル数、DPIはプリンターが用紙の1インチに打つインクの点の数です。画面ではピクセルと点が1対1で対応するため、2つは同じ意味で使われます[5]。

「55型」のテレビは何インチですか?

55インチです。テレビやモニターの大きさは「型」で書かれることが多く、数字は画面の対角線の長さをインチで表しています[1]。55インチは139.7 cmです。インチの欄に「55型」と入力しても、ツールは55インチとして計算します。

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